家庭でできる熱対策
7月に入り、熱さも本番になってきました。今回は、お子さんが急に熱を出したときに、ご家庭でできる対応についてお話しします。
子どもは体調を崩しやすく、特に感染症が流行する季節には突然の発熱で驚かれる保護者の方も多いと思います。でも、まず大切なのは「慌てないこと」。熱は体の防御反応の一つで、身体がウイルス等と戦っています。
家庭でできる基本的な熱対策としては、まず水分補給をしっかり行うことが重要です。発熱すると体の水分が失われやすくなりますので、こまめに水分をとらせてあげてください。この時気をつけていただきたいのは、水やお茶を避けること。糖分や電解質が含まれておらず、これらが不足すると頭痛やだるさの原因となります。水分補給にはイオン飲料が適しています。水で薄める必要はありません。
また、室内の温度を快適に保つことも大切です。エアコンや扇風機を使って、室温はだいたい24〜26度を目安に。お子さんの体が熱くて苦しそうなときは、脇や首、足の付け根などを氷枕やハンカチでくるんだ保冷剤をあてて、冷やしてあげると熱が下がりやすくなります。
元気があるなら無理に解熱剤を使う必要はありません。38.5度以上でつらそうなときや、眠れないような場合に使用を検討しましょう。使う際は、必ず医師から処方された薬を、指示通りに使ってください。
こんなときはすぐに受診をおすすめします:
- 生後3か月未満で38度以上の発熱
- 水分が取れない・ぐったりしている
- けいれんや意識がもうろうとしている
熱が出たときは、保護者の方の落ち着いた対応が何よりの薬です。心配なときは、当院までどうぞお気軽にご相談ください。