喘息とは
2学期が始まって数週間、風邪による咳、鼻水が増えています。しかし、これらの症状は必ずしも感染症だけとは限りません。この季節は日中と夜間の寒暖差が大きくなり、空気も乾燥し始めるため、喘息(気管支喘息)の症状が悪化しやすいです。気管支喘息は感染症、ダニ、ハウスダストや花粉など微粒子を吸い込むこと、低気圧などにより空気の通り道である気管や気管支が狭くなることにより息苦しい、喘鳴という「ゼイゼイ」が出現する病気です。
喘息と聞くと「不治の病」という印象がありますが、こどもの場合には感染症(風邪)がきっかけとなる喘息発作も少なくありません。当院を受診頂きますと、咳などの症状が喘息なのか、喘息の原因は何なのか等についての疑問に、丁寧にご説明しています。必要に応じ検査のご提案もします。また、一番大事な予防法(いかに病院に行く回数を減らすか)についてご説明します。
喘息の症状でもある「咳が長引く」「夜間や明け方に悪化する」「ゼーゼー・ヒューヒューと音がする」場合には早めの受診をお勧めします。
喘息のお薬(吸入薬・内服薬)を使っている方は、季節の変わり目でも忘れずに継続しましょう。次回は、喘息の症状が出現した時の対応について、お話ししたいと思います。