お腹のトラブル

乳児(産まれてから1歳の誕生日を迎えるまで)は消化管がまだ発達途中のため、便秘や下痢といったお腹のトラブルを起こしやすいものです。多くは一時的で心配のいらないケースですが、特徴を知っておくことで落ち着いて対応できます。

便秘

便の回数には個人差があり、毎日出る子もいれば、2~3日に1回という子もいます。回数が少なくても、便がやわらかく、機嫌や食欲がよければ大きな問題はありません。注意したいのは、便が硬くコロコロしている、排便時に強くいきむ、苦しそうに泣くといった場合です。原因としては、水分摂取量の不足、母乳やミルク量の変化、離乳食が進むにつれ消化に負担がかかることなどが考えられます。対処法としては、授乳量を見直す、綿棒浣腸で刺激する、お腹を「の」の字にマッサージするなどが有効です。3日以上排便がない日が続くことが多くなるようであれば、医療機関の受診をお勧めします。

「たかが便秘」とあなどってはいけません。慢性便秘をきたす生まれつきのお病気が隠れている場合もあります。少しでも疑問、不安にお感じになったら当院にご相談下さい。原因と対処法につき丁寧にご説明します。

下痢

乳児はもともと下痢のような排便が多いです。バナナうんちはむしろ便秘の兆候です。乳児の下痢症はウイルス感染による胃腸炎が多く、発熱や嘔吐を伴うこともあります。また、ミルクの変更や飲み過ぎ、離乳食開始後の消化不良でも下痢になることがあります。対処の基本は、脱水を防ぐことです。母乳やミルクは無理のない範囲で少量ずつ続け、必要に応じて経口補水液を使用します。こちらのブログを参考にして下さい。元気がなくぐったりしている、尿量が少ない血便が出る場合は早急な受診が必要です。

便の状態は赤ちゃんの健康を映す大切なサインです。「いつもと違う」と感じたら、便の色・回数・形状を観察し、気になる点があれば遠慮なくご相談ください。ご一緒にお子さんの健やかな成長を支えていきましょう。