幼児のけいれん

幼児は1歳から6歳(就学前)のことをいいます。この年齢層のてんかんでは、けいれんに限らず、嘔吐、ぼーっとするというような多様な症状が見られます。これらの症状がてんかんの症状であることもあれば、他のお病気による症状の可能性もあります。

熱性発作

こちらのブログで紹介しています。日本人のお子さんの3-9%に見られる、稀ではないお病気です。

中心側頭部棘波を示す自然終息性てんかん

以前は良性小児てんかん、ローランドてんかんなどと言われていました。就寝直後、または浅い眠りの時に手足のけいれんがあります。この年齢層に発症するてんかんの中で多いです。

自律神経発作を伴う自然終息性てんかん

以前はパナイトポーラス症候群、早期発症良性後頭葉てんかんと呼ばれていました。嘔吐やぼーっとする発作が特徴的です。30分以上続くこともあります。発作が10分以上続くときは、救急車を呼びましょう。

 

ページの都合で本ブログに全ては書けませんが、けいれん、意識障害を起こす病気で幼児期に多いものをいくつか挙げます。

もやもや病

頭の血管の異常が原因です。麺類を勢いよくすすったり、大泣きした直後に倒れたりけいれんが起こります。

低血糖

胃腸炎などにかかり、体調が悪くなると重要なエネルギー源であるブドウ糖(グルコース)を体内に取り込めなくなります。その結果体内で嘔気を催すケトン体が産生され、嘔吐が止まらなくなります。

高血糖

糖尿病は、体内の血糖値を下げるインスリンが絶対的、相対的に足りなくなる病気です。これまで糖尿病が見つかっていなかったお子さんが体調不良で急にぐったり、けいれん、意識障害をおこすことで病気がみつかります。

 

本ブログでご紹介している内容はあくまで一般論のため、お子さんが気になる動作をしている場合には、ご遠慮なく当院の神経外来にご相談下さい。病院は病気になってから来るだけではなく、予防や患者さん、ご家族のご不安を取り除くために存在しています。