乳児のけいれん

新生児期(生まれてから28日まで)から乳児期(1歳のお誕生日を迎えるまで)は、けいれんのように見える動作が起こりやすい時期です。この月齢のてんかんの場合、放置しても自然に治る(症状が消える)場合と、治療を行っても重篤な後遺症が残ってしまう場合のどちらかになるという極端な場合が多いです。後者の場合、適切な検査、診断、治療が欠かせません。

モロー反射

生後3か月くらいまで、どの赤ちゃんにも見られる動作です。仰向けに寝ている時に、頚を動かすと両腕が上に上がる反射です。逆にモロー反射が出ない場合、お病気の可能性もあります。

良性乳児けいれん

正式名称は「自然終息性家族性新生児乳児てんかん」です。その名の通り、てんかんの一種ですが、治療を必要とせず1歳を越えるころに自然にけいれんが消失します。頭、顔面、手足が突っ張る発作が多いです。

憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)

あかちゃんが大泣きして呼吸を止めてしまい、その後けいれんしたり、ぐったりしたりします。鉄分不足に関係している場合もあります。

熱性発作(熱性けいれん)

風邪などによる発熱があり、数時間から1日後にけいれんやぼーっとする発作が数分から30分以上続く発作です。5分以上けいれんが続くときは救急車を呼ぶことを考えましょう。こちらのブログもご覧ください。

大田原症候群(早期乳児発達性てんかん性脳症)

生後3か月以内に生じるけいれんで、一見モロー反射のように見えます。モロー反射との違いは、発作を頻回に繰り返すことです。

ウエスト症候群(乳児てんかん性スパズム症候群)

生後3-11か月に発症することが多いてんかんで、モロー反射のようなスパズム発作を10秒おきに繰り返します。

ドラベ症候群

乳児から幼児期、特に1歳くらいまでに見つかります。発熱、または微熱でけいれんがおこります。

 

大田原症候群、ウエスト症候群、ドラベ症候群は早期発見が重要なてんかんです。本ブログでご紹介している内容はあくまで一般論のため、お子さんが気になる動作をしている場合には、ご遠慮なく当院の神経外来にご相談下さい。病院は病気になってから来るだけではなく、予防や患者さん、ご家族のご不安を取り除くために存在しています。