子どものお薬の飲ませ方
小さなお子さんにお薬を飲ませるのは、保護者の方にとって大きな工夫が必要な場面です。嫌がって飲まない、吐き出してしまうなど、悩まれる方も多いと思います。とは言え、医師や薬剤師の指示通りの量と回数で服用することが大事です。飲みやすくするために、甘味のある飲み物に混ぜる場合もありますが、相性が悪い飲料や食品もあるため必ず薬剤師に確認してください。
粉薬の飲ませ方1: 水に溶かす
1回分の粉薬を5-20mL程度の水またはぬるま湯に溶かします。液状になったものをスプーンやスポイトで飲ませてあげます。飲ませるのに便利なスポイトは、調剤薬局等で入手できます。
粉薬の飲ませ方2: おだんご
1回分の粉薬を大きめのスプーンなどにとり、ごく少量の水で練ってゆでる前の白玉団子のようにします。それをお子さんの口の中に入れ、続いて少量の飲料(水、ぬるま湯、お子さんが好きな飲み物)を飲ませてあげます。
粉薬の飲ませ方3: 服薬ゼリー
市販の服薬ゼリーに混ぜて飲ませてあげます。
粉薬の飲ませ方4: 食品
上記の方法でもなかなか飲んでくれない場合、内服させることが第一目標のためお子さんが好きな食べ物に混ぜて飲ませましょう。ココア、アイス、ゼリーなどがよく用いられます。本ページの上部でご説明した通り、薬によっては飲み合わせが悪い食品もあります。例えば、カルバマゼピンはグレープフルーツと一緒に飲んではいけません。
抗菌薬(抗生物質)を飲ませるときのコツ
抗菌薬は、苦い薬成分に甘い成分をコーティングしたものが粉となっていることが多いです。飲ませ方1「水に溶かす」作戦は、水に十分溶かしてしまうと粉内部の苦い成分がどんどん出てきてしまい、結果として「苦い水」になってしまう場合があります。抗生物質を水に溶かして飲む場合には、短期決戦をお勧めします。
シロップを飲ませるときの注意点
もしシロップに粉薬があらかじめ混ざっている場合には、よく振って粉を均一にしてから1回分を取り分けて下さい。粉が沈殿していると適切な用量での内服が困難になります。
最後に大事な注意点を。お薬を自己判断で中止したり量を変えることは避けましょう。症状が良くなったように見えても、途中でやめると効果が十分に得られず、再び悪化することもあります。特に塗り薬は続けて使うことがおろそかになりがちです。
当院では、お薬の飲ませ方の工夫や疑問についても丁寧にご説明しています。困ったときは一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。
