感染性胃腸炎

例年、季節性に胃腸炎が流行します。10-20年前は「夏はアデノウイルス胃腸炎、冬はロタウイルス胃腸炎が流行る」と言われていました。近年ではこの傾向は大きく崩れました。

胃腸炎?

胃腸炎の症状は嘔吐、腹痛、下痢、発熱などです。ただし、これらの症状が全てそろわないことも珍しくありません。胃腸炎症状をきたす原因は多岐にわたります。「どうせ胃腸炎でしょ?」と安易に様子を見ていると、重篤なお病気が隠れていることに気づかないこともあります。おなかの症状が良くならない場合には、早めの受診をお勧めします。

胃腸炎の原因

そうは言っても、多くは「感染性胃腸炎」です。ウイルスまたは細菌に感染することにより下痢になります。アデノウイルス胃腸炎、細菌性胃腸炎(O-157が有名)は血便をきたすことで有名です。

以前は乳児のロタウイルス胃腸炎が多く、下痢による脱水の治療に点滴(輸液)が必要なことも稀ではありませんでした。ロタウイルスワクチン普及後は、ロタウイルス胃腸炎は激減しています。一医師の視線でも実感していますし、統計データもあります。何回かお伝えしていますが、予防接種はとても大切です。皆さん、受けて下さい。

感染症ではない胃腸炎

下痢や血便をきたす病気には、腸重積、乳糖不耐症、炎症性腸疾患などもあります。これらの病気は経過を見る(治療しない)だけでは治癒しないばかりか、放置すると命に関わる場合がありますので注意が必要です。

腸重積はイチゴジャムのような血便、嘔吐、不機嫌(腹痛)を症状としますが、24時間以内に治療が必要です。突然の不機嫌、血便を見かけたら#8000#7119などにご相談ください。

 

長くなってしまいました。予防法などは別の機会にお伝えします。