神経外来って?

お知らせでもご案内している通り、9月から神経外来を開設致します。これまでも神経領域の診療を行っておりましたが、多くの患者さんに対応できる体制を整えるため、正式に診療枠を設けることに致しました。

小児科は「こどもの総合診療科」と言われる通り、お子さんのあらゆる症状、お困りごとに対応できます。その中でも、下記のお困りごとは多くのお子さん、ご家族が感じていらっしゃっていても相談先が見つからないことが少なくありません。

神経発達症とは

以前は発達障害と言われていたものです。「何となく他のお子さんと違う」「育てづらい」「お友達とうまく関われない」といったご相談です。

ADHD(注意欠如多動症)

落ち着きがない、忘れ物が多い、すぐ物を無くしてしまうなどに代表される特性です。幼稚園/保育園に通っている幼児でも周囲との調和がうまくできない場合には援助を検討して良いと思います。

ASD(自閉スペクトラム症)

こだわりが強い、いつも同じ動作を繰り返している、言葉によるコミュニケーションが難しい特性です。得意なことには強みを発揮します。反面、周囲に合わせるのが難しい特徴があります。「うちの子は自閉症なのかしら?」というご相談にも丁寧にご説明致します。ご一緒に生活しやすい環境を考えましょう。

SLD(限局性学習症)

「読み書きが苦手」に代表されます。知的には問題ないのに、文章題を解くのが苦手、漢字の「へん」と「つくり」が逆になるなどです。お困りごとをすぐに解決できないことも多いのですが、お子さんとご家族の将来に少しでも役立つご提案を致します。


ページの都合で限られた特性のご説明のみになってしまいました。神経外来では他にも多くの領域のご相談を承ります。神経外来枠は神経に関するご相談の初診(最初の1回)のみです。再診(2回目以降)は一般外来枠で診療致します。2回目以降火曜日、金曜日以外でも対応可能ですのでお気軽にご相談下さい。

神経領域に限らず、お子さんのお困りごとはお気軽にご相談下さい。スタッフ一同、患者さんとご家族のより良い生活のために最善の支援を致します。